忍者ブログ
此処は、「スター」が主に好き勝手やっているブログです。 メインはオリカビ。サブで色々やっています。 熱しやすく冷めやすいスターですので。 オリカビはイラストが主。小説はサブです。 日記はジャンルごっちゃです。 変な言葉は何処でも出てくる。 寧ろ、このブログ自体がそんなものの塊です。 だって、私が自由気ままなんだもの。
[307]  [306]  [305]  [304]  [303]  [302]  [301]  [300]  [299]  [298]  [297
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんばんは、スターです。
明日、弟がオレカをやりに行くそうです。で、私は部活で出来ないから腹いせに昔の小説を手直ししてました。ヒギィ。
昔描いていた、クレッドの過去話ですよ。あの黒歴史ですよ、ウエーイ。

今回の作業BGMは
スペマリのスタッフクレジットです。
気になった方は聞いてみて下さいね。とても素敵な曲なので。
そして、本編も素敵です。私は感動して涙ボロボロ流してた記憶がありますアハハハハハ。

取りあえず、手直しどころの話ではなく、全く別物になった感がヤバいです。
取りあえず、シリアスはシリアルになった。







これは、大昔…今から100年前のお話。
互いに愛し合っていた男女二人の物語…。


広い宇宙の何処かにある星「アルトレナ」とても自然豊かで沢山の人々が住んでいる穏やかな星。
そんな広いアルトレナ内の一番大きな街「クレイナル」で、一人の男が噴水の淵に腰かけていた。
そんな彼の名は「ダーブ・クレッド」
彼は、少し緊張気味に空を見上げ、溜息を吐いた。
なんせ、今日はとても大事な日。それ故に彼は緊張気味なのだ。

ぼーっと噴水の淵に腰かけ、空を見上げていた彼に、急に女性の声が降り注いだ。


「クレッド!!」

「っ!!!く…クリスタル…ってうわぁ!?」

「く…クレッド!?大丈夫!?」



ばしゃん。と大きな音を立てて後ろにひっくり返ってしまったクレッド。
そんな彼を心配そうにし、彼の手を引き、起こそうとしている女。
彼女の名は「ジェル・クリスタル」
クリスタルは一生懸命にクレッドの手を引き噴水から引き出し、近くにあるベンチに座らせた。


「大丈夫?クレッド?」

「あ、あぁ。大丈夫だ。暑かったからちょうどだ」

「ふふふ。そんなに緊張しなくていいのよ?もっと気楽に。ね?はい、ハンカチ」

「何だ、バレてたのか…。あぁ、有難うな」

「これでも結構あなたの事分かってきたつもりよ?」

「そうだな。流石、クリスタルだな」

「だって、わたくし、クレッドの事が好きなんですもの…」

「ばっ…!!!!こ、こんな所で言うな!恥ずかしい…。だが、俺も、クリスタルが好きだ」


クレッドがそう言うと、クリスタルは顔を赤らめながら、幸せそうに微笑んだ。
クレッドとクリスタルは、一般世間で言う“恋人”なのだ。
彼らが出会うきっかけは、クリスタルがガラの悪そうな奴らに絡まれていた所をクレッドが助けた。と言った感じだ。
そこから、クリスタルが微かながらクレッドにアピールをしていったのだ。そして、そのアピールで、クレッドもクリスタルを気になり始め、何時しかは二人共思い合っていたのだった。
そして、数ヶ月前にクレッドからクリスタルへ告白したところ、泣きながらクリスタルが喜び、「こんなわたくしで宜しければお願いいたします」と、言ったところから二人の交際がスタートしたのだった。

そして、本日は何度目かになるデートの日。だが、クレッドは未だにこの雰囲気になれず、会う前は必ず緊張気味になっている。と言ったところだ。
そして、それすら簡単に見破れるようになったクリスタル。二人はそれぐらい互いを想いあっている。と言う事だ。



「クレッド、今日は何処へわたくしを連れて行って下さるのかしら?」

「この星の場所は大体案内したからな…。
 本日は何処へでも姫様のお好きな場所へとお連れ致します」

「まぁ、なんて頼もしい騎士なのかしら。
 では、本日は…シルラナへ連れて行ってくれるかしら?騎士様」

「姫様の命とあればこのクレッド。何処へでもお連れ致します。
 さあ、行くぞ。クリスタル」

「ええ。行きましょう、クレッド」


とても幸せそうな二人。こんな二人に誰しもが悲劇が訪れようなどと思った人物は思わなかっ
たはずであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



クレッド視点


「クレッドさん、おや、お昼寝中でしたか…」

「ん…。ゆ…夢…?あの頃の…」

「おや、起きたのですか。大丈夫ですか?」

「ロデールか、あぁ。大丈夫だ。ただ…」

「ただ?」
「昔の…100年前の俺とクリスタルの夢を見ていた…」


どうやら先程の事は夢だったようだ。何とも言い難い感覚だ。
あの頃の俺。あの頃のクリスタル。今と何も変わらない様な幸せな日々…。
そして、あの後に起こった悲劇。思い出すだけで胸糞悪い。頭が痛くなる。
今でも…クリスタルがいる今でも、あの事を新鮮に覚えている。
あの弱々しく、消えてしまいそうだったクリスタルを…。
そして、殺されたクリスタルのご両親、俺の父さんと母さん。嫌でもあの現場が思い出される。
俺が、殺人鬼となるあの、忌々しきあの事件を…。この身体は色々と便利なところだってある。だが、記憶を持ったまま。と、言うのは嫌なところだ。
あんな記憶、消してしまいたいのに。
でも、あの記憶を消してしまったら、また、俺は、同じ過ちを繰り返すんじゃないだろうか。
あの時の記憶があるから、こうして、「クリスタルを守る」と、いう、思いが生まれる。あの時ならそんな事を一ミリも思わないが、今ならそう思える。
成長したというものなのか。


「100年前の…。その身なりで100年前。なんて単語、正直聞きたくないですね。
 年齢詐欺の様に見えますよ」

「年齢詐欺で悪かったな…!どうせ、俺は老けて見えるんだろう?」

「誰もそこまでは言ってませんよ。ただ…実年齢を感じてしまうだけです」

「うるせぇ!!!畜生!!!どうせ俺はお前より100年…いや、お前は確か、20歳だよな。
 そうすると、俺が実際は119だから…99歳差か………。
 虚しくなってきた……」

「ご自分から考えて置いて勝手にヘコまないで下さいよ。それより、その話。
 もう少し聞いても宜しいでしょうか?」

「珍しいな。ロデールがそういうの」

「ただの知識意欲ですよ。過去の事、知りたいじゃないですか。それに…。
 どうせ過去に人殺しだのなんだの。って私達が言える立場じゃないですからね」

「あの、本当に止めて。黒歴史掘り返すの止めて。俺死ぬ」


死なない不死身の体の方が何言ってるんでしょうか。見たいな感じで呆れられた。
あれ?ロデールって昔からこうだったっけ?あれ?可笑しいな…。
確かに、あの事件の後、俺は人殺しに走ったさ。クリスタルの居ない世界だなんて、存在している意味が無かったからな。
だが、今はすぐ近くにクリスタルが何時でも居てくれる。それに、こんなにたくさんの仲間がいるんだから、今なら精神は安定している気がする。あ、でも、ちょっと分からないな…。
思いすぎてまた走るかもしれない…。
でも、今は翼や紅、沢山の奴らがいる。そう簡単に奴らは死にはしないだろうし。


「そんなに良い思い出でもないぞ?俺でも思いだすだけで吐き気するレベルだし…」

「構いません。それに、それの事については文章に残ってないので知りたいのです。
 無論、クレッドさんが言いたくなければ言わなくて構いません。
 ただ、私の我儘なのですから…。
 ……冗談です。昔、貴方の口から聞きましたし。大丈夫です」

「冗談だったのかよ……寿命縮んだ……」

「すみません。つい……出来心で…」

「ロデール、お前…何時からそんなに性格歪んだ?」

「夜月と紅が喧嘩するから嫌でも毒舌になったんですよ」



……。ロデールの苦労が良く伝わった。そりゃそうだよな。
毎日に近いレベルで喧嘩してるんだもんな。毒舌にもなるわな…。
ロデールって苦労人だよな…。俺や狼のレベルとはまた違う苦労人だもんな…。



「私との話は此処までにして…。クリスタルさんに会ってきたらどうですか」

「は、え、ちょ。何だよ急に」

「あれほど嫌な思い出へと繋がる夢を見られたんです。
 ならば、すぐにでも彼女に会いに行ったらどうですか?」

「………じゃあ、行って来る」

「素直が一番ですよ。あ、クリスタルさんが宜しければ。なんですが、夕食どうですか?
 と、聞いてきて下さいませんか?」

「………それが本音だろう?」



さあ、早く行って下さい。とはぐらかされた。畜生。
でも、ロデールの気遣いに感謝して俺はクリスタルへ会いに行こう。
そして、少しは空中散歩でもするかな。昔は飛べなかったが今では飛べるようになったし。
あの頃の様に、少し、空からアルトレナを回るとするか。

 


「クリスタル」

「あら、クレッド。どうしたの?」

「ロデールが、夕飯一緒にどうだ。って。誘いに来た」

「夕飯を?…折角のお呼ばれだから行こうかしら。
 クレッド、連れてってくれるんでしょう?」

「勿論だ。それと…少しだが、空中散歩でもどうだ?姫様」

「あら、素敵な騎士からのお誘いならば、喜んで。
 何処へ連れてってくれるのかしら?」

「本日は何処へでも。姫様のお好きな場所へとお連れ致します」

「じゃあ、シルラナがいいかしら。夜のリゾート地へ行きましょう」

「姫様の命とあればこのクレッド。何処へでもお連れ致します。じゃあ、行くぞ」


クリスタルを抱き上げ、俺は暗闇の空へ飛び立った。
暗い空でも大きな月と星達が輝いて夜空を照らしていた。
俺はクリスタルを守る。あの時の悲劇が二度と起きぬように。
二度と、あの事件を自分自身が起こさぬように。この宇宙に誓ってでも。

そして、俺は、クリスタルを、一生、愛し続ける。と……。




永遠全て物語刻む
(どんなに何があろうとも)
(この記憶を忘れはしない)

 

おまけ
(会話文のみ)

ウィリード
「おや、クレッド君にクリスタルちゃんじゃないか。二人で夜のデートかい?」

クリスタル
「あら、ウィリードさん。はい、そうなんですよ」

ウィリード
「それはそれは。クレッド君からのお誘いだね。あれだろう?姫様。って」

クレッド
「!!!!!????な…何で知ってるんだよ!!!!!!!」

ウィリード
「だって、100年前に聞いたからだよー。クレイナルの中央広場の噴水近くのベンチで…」

クレッド
「うわあああああああああああああああああ聞くなあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

クリスタル
「あらあら。クレッドったら、照れちゃって」

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
カウンター
最新コメント
[04/02 akuma723]
[11/05 akuma723]
[10/01 杏]
[09/18 六船]
[01/11 六船]
手書きブログ
Pixiv
メール

Copyright © ウィングライト All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]